各種検査について
「検査」といっても様々な検査があり、病気を抱えてらっしゃる患者さんの中には、不安に思う方もいらっしゃるかと思います。ここでは、当院で可能な検査についてご説明いたします。
糖尿病患者さんの臨床検査値の状況はこちらからどうぞ
採血・採尿による検査で分かること
血液一般
白血球 | 細菌感染・炎症などで増加します。 |
赤血球/ヘモグロビン/ヘマトクリット | 貧血の検査です。 |
血小板 | 血液の固まり具合を見ます。 |
脂質検査
血清総コレステロール | 多いと動脈硬化を引き起こします。 |
HDLコレステロール | 善玉コレステロールと呼ばれ動脈硬化を防ぎます。 |
中性脂肪 | 等分や脂肪・アルコールが多いと増加し肥満に関係します。 |
糖負荷試験
この検査はブドウ糖溶液を内服した後の血糖の状況を調べることにより、糖尿病と診断したり、インスリンの出具合を調べる検査です。
腎機能検査
クレアチニン | 腎臓の働きが低下すると増加します。 |
尿酸 | 高値になると痛風や尿路結石になります。 |
肝機能検査
GOT・GPT | 肝臓病などにより増加します。 |
γーGTP | アルコール性肝障害のときに増加します。 |
HbA1c
ヘモグロビンとブドウ糖が結合したものです。
ヘモグロビンの平均寿命が1~2ヶ月であるため過去1~2ヶ月の血糖コントロール状態を知ることが出来ます。
血糖値は検査前の食事などに気を配ればすぐ下げることが出来ますが、HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映するため簡単にカモフラージュすることができません。
尿蛋白・尿アルブミン
この検査は、ごく微量の尿蛋白(アルブミン)を調べる検査です。
尿中に蛋白(アルブミン)が排泄されるのは合併症である腎症の始まりの場合があります。
画像検査でわかること
胸部レントゲン
胸の写真をとることによって、肺の状態、心臓の大きさなどが分かります。
眼底写真
眼底写真は、眼の奥の写真をとることにより、糖尿病網膜症の症状や、高血圧による眼底の変化がないかどうかをみる検査です。
超音波検査
肝臓、腎臓、すい臓、胆嚢を超音波で見る検査です。
生理機能検査でわかること
心電図検査
胸と両手、両足に電極をつけて、心臓の働きを調べる検査です。
ホルター心電図(24時間心電図)
24時間持続で、心電図をとる検査です。心電図検査で異常が見つかった方に、普通の日常生活をしていただきその間の、心電図をモニターする検査です。
FMD検査
日本語では”血流依存性血管拡張反応検査”で、正常な血管内皮が血管拡張物質(NO)をどれだけ放出されるかをみて、内皮機能をみます。動脈硬化の初期の悪化をとらえることができます。
脈波計
動脈(血管)の硬さが分かります。これにより、動脈硬化の有無、及び程度を知ることが出来ます。
瞳孔計検査
瞳孔計検査は、目に光を当てて光反射により、自律神経障害の有無、及び程度を見るものです。